ブリーフセラピー(短期療法)

こんにちは。

今日は心理療法の考え方のひとつ、「ブリーフセラピー」についてお話ししたいと思います。

最近、ストレスや悩みが増えていると感じる方も多いのではないでしょうか。ブリーフセラピーは、そんな心の問題をスピーディーに解決することを目指す心理療法です。

ブリーフセラピーの基本とは?

ブリーフセラピーは、短期間で効果を上げることを目指した心理療法です。従来のカウンセリングやセラピーが数ヶ月から数年かかることが多いと言われているのに対し、ブリーフセラピーでは数回のセッションで問題を解決することも珍しくありません

これは、「早いのなら全員ブリーフセラピーを受ければいいじゃないか」ということではなく、それぞれの心理療法が「目指しているゴールが違う」と考えると良いのではないかと思います。

ざっくばらんに表現すると、「長い時間じっくりと向き合い、過去を整理して人格・性格の変化を目指す」長期療法と、「短期でその人の望む未来を具体的にして、実際に実現可能な小さな一歩を作ることを重視する」ブリーフセラピーというような違いがあります。

そのため、過去志向・未来志向という方向性の違いとして説明されることもあります。

ブリーフセラピーの特徴

具体的には、以下のような特徴があります:

1. 目標志向:

クライアントが達成したい具体的な目標を設定し、それに向かって進めます。

2. 解決策にフォーカス:

問題の原因や過去よりも、「どうなりたいか」や、解決策や未来に目を向けます。

3. リソースの活用:

クライアント自身が持つ強みやリソースに注目して、最大限に引き出せるようサポートします。

ブリーフセラピーの進め方

例えば、「仕事のストレスで眠れない」という悩みを持つクライアントがいたとします。ブリーフセラピーでは、まずその人が「どうなりたいか/どうしたいか」を確認します。

本人の希望が「ストレスを減らして、毎晩ぐっすり眠れるようになりたい」であった場合、まずはそれを目標として面接を進めます。

次に、これまでのその人の人生で、ストレスとどのように付き合ってきたのか、うまくいっていた時はどうしていたのかを聞き、クライエントのリソース(強み・資源)を探ります

そのようなやりとりを通して、クライエント自身が既に持っているリソースやスキルを再発見し、今困っていることに同じ手段を使えないか検討します。

ここでも特徴的なのは、「具体的に何がストレスを引き起こしているのか?」「原因は何か?誰か?」といった原因分析に時間をかけるよりも、「今、できることは何か?」「必要なものは何か?」という視点で考えることを重視しています。

最後に

もし何かしらの悩みを抱えているなら、一度カウンセリングを試してみてはいかがでしょうか?

「過去に向き合う」「根本的な解決を目指す」「気持ちの整理をつけて納得したい」……様々な理由でじっくり時間をかけて進めたい場合もありますし、それも良い方法です。

大切なのは、クライエントであるご本人が何を望んでいて、どのように進んでいきたいかではないかと思います。

アルバクオーレでは、ブリーフセラピーの考え方を取り入れたカウンセリングも実施しています。また、「ご本人がどのように進めたいか?」を確認しながら進めさせていただきます。

一人で悩みを抱え込まず、ぜひお気軽にご相談ください。