てんかん

てんかんとは

てんかんは、脳の電気信号が一時的に乱れることで起こる病気です。

私たちの脳は電気信号を使って体を動かしたり、考えたりしています。その信号が異常に強くなったり、混乱したりしてしまう状態を、てんかん発作と呼びます。

てんかんの症状

発作の種類はいくつかあって、軽いものだと数秒間ぼーっとするだけで終わります。しかし、重い発作だと体がガクガクと震えたり、意識を失ったりすることもあります。てんかんの発作は突然起こることが多いので、日常生活に支障が出てしまうこともあります。

てんかんの原因と治療

原因はさまざまで、遺伝の影響もあれば、脳にけがをしたり、脳炎などの病気が原因で発症する場合もあります。そして、原因が特定できない場合も少なくありません。

てんかんの治療は主に薬を使います。この薬で発作をコントロールすることができる場合が多く、発作をうまく抑えられれば学校での勉強やお仕事などに他の人々と変わらず打ち込むことも可能です。

また、生活習慣を整えたり、ストレスを減らしたりすることも大切です。

薬がなかなか効かず、手術可能な部位であるなどの条件を満たす場合には、手術を検討することもあります。

てんかんは周囲の方の理解も大切です。発作が起きたときの対処方法を周囲も知っておくことで、発作が起こっても慌てずに対応できるようになります。

日常生活で気をつけること

一般的に、てんかんを持つ方が日常生活で気を付けたほうが良いとされるポイントをいくつか紹介します。

  1. 薬をきちんと飲む:てんかんの発作を防ぐために、医師からもらった薬を忘れずに飲みましょう。勝手にやめたり、飲む量を変えたりしないことが大事です。
  2. 規則正しい生活をする:睡眠不足やストレスは発作を引き起こすことがあるので、毎日同じ時間に寝起きすることを心掛けましょう。また、ストレスを感じたら、リラックスする習慣を作ることも大切です。
  3. お酒やカフェインに注意:アルコールやカフェインをたくさん摂ると発作が起きやすくなることがあります。お酒は控えるように指導される場合が多いです。カフェインは適量であれば問題とならないことされているため、控えめにしましょう。
  4. 発作が起こりそうなときの対策:発作が起こりやすいタイミングや状況を自分で知っておき、そうなりそうなときには無理をしないようにしましょう。例えば、体調が悪いときや疲れているときには休むことが大切です。
  5. 安全対策:発作が起きたときに危険な状況を避けるために、浴室やキッチンなどで一人にならないようにすることが大事です。また、自転車や車の運転も控えるか、医師と相談して判断しましょう。
  6. 周りの人に伝えておく:家族や友人、職場の同僚にてんかんがあることを伝えておくと、発作が起きたときに助けてもらいやすくなります。発作が起きたときの対処法も共有しておくと安心です。
  7. 健康的な食生活:バランスの取れた食事を心がけ、体調を整えることも発作を防ぐために役立ちます。特に、低血糖になると発作が起きやすくなるので、食事を抜かないようにしましょう。

これらのことに気を付けて、無理をせず、自分のペースで生活することが大切です。

悩みやストレスについては相談を

てんかんの治療をしながら、生活習慣の整え方や病気との付き合い方、ストレスを軽減させるためのリラクゼーションなどをカウンセリングで相談することも可能です。

日常生活での悩みや、どのように病気を受け入れて付き合っていくのか悩む場合、主治医の先生とよくご相談の上カウンセリングなどの利用を考えることも一つの手段ではないかと思います。